ねこだまし!

ネコとアートとカメラとわたし

teamLab Borderless(チームラボ・ボーダレス)に行ってきました

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お台場パレットタウンにできたデジタルミュージアム「森ビル デジタルアート ミュージアムエプソン チームラボ ボーダレス」に行ってきました。


borderless.teamlab.art



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開園日の21日に行ってきたんですが、前売り券は売り切れ。
開場時間が11時なので30分前くらいには現地に着いたのですが、その時点で100人くらいは並んでいて、結局入場までに30分くらいかかってしまいました。


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入口はこんな感じ。


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入場の際にはシールをもらえました。


案内図、パンフレットはなし。順路もなし。
作品はシームレスに繋がっていて「探索して迷ってください」とのコンセプト通りの体験ができます。


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中に入ると四季の花がお出迎え。
時間ごとに花が変わっていきます。
ウロウロしているとなんとなく道をおぼえた気になるんですが、季節が変わっていると「あれ?ここであってる?」と思ってしまうのはチームラボの戦略に乗せられてますね。


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ところどころに小部屋があって、デジタル作品があります。


暗くて写真は撮っていないんですが、ネットの上に寝転がって作品を鑑賞できる作品が最高でした。
森美術館「宇宙と芸術展」にも出品されていた『追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていく』が本当に素晴らしい!
思わず3回も観てしまう(笑)



追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして分割された視点 - Light in Dark


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暗い通路を歩く人びと。
鳥獣戯画的なやつもあります。


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そして、滝。
「うわぁ」と思わず声を出してしまう、圧巻の大きさと美しさ。
素晴らしい。


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黒い波。
動く水墨画という風情で、白人さんが熱心に見入っていたのが印象的。


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光の彫刻。
これはぜひ動いているところ観て欲しいです。
本当にモノがある感じがします。


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アスレチック。
養老天命反転地のデジタル版といった感じ。


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トランポリンをしていると星が集まって惑星になったり、地面を歩いているトカゲやカエル、ワニを踏むとパッと絵の具が広がったり。


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くぼみにはデジタルの水が溜まっていきます。
ポップで懐かしいデザインのキャラクタたちは、VRよりもリアリティがあります。


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子供向けのエリアかな?と思って中に入ったんですが。


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駅の場所を動かすとそれにあわせて線路も移動するという仕掛け。
絵本の世界に入ったような体験。インスタレーション最高ですね。


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クリスタルの森。
ここではものすごく感動しました。
ネタバレはしないのでぜひ体感してください。


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ランタン。
時間制限もあっていまひとつ。期待値高すぎました。


他にも「追うカラス…」が廊下の奥にあったり、透明なスクリーンに踊りを踊る人々や、腰くらいの高さの蓮の葉のような森にホタルや紅葉が映し出される作品、壁を泳ぐサカナなど見どころたくさんありすぎて大変です。
2時間くらいがあっという間。
もっといたいと思ったんですが次の予定があったので泣く泣く移動。

ひとが少なくなってきたらまた行きます(年内週末は難しそうですね)。


冨安由真展『くりかえしみるゆめ』に行ってきました

東京銀座にある資生堂ギャラリーで開催されている冨安由真展『くりかえしみるゆめ』に行ってきました。
2006年にスタートした新進アーティストの活動を応援する公募展「shiseido art egg」に入選した3名のなかのひとり。12回目の今回は350件の応募があったそうです。


冨安由真さんについてはこちらのインタビューが詳しいです。

bijutsutecho.com


心霊現象とアートの融合。現実と非現実、深層心理や不可視なものを表現。
しかも資生堂ギャラリーをいっぱいに使った大型インスタレーション
これは確実に面白いでしょ。

作品の考察に関してはTwitterでもいろいろされているんですが、会場は「ゆめのなか」ですよね。ループ構造になっているので「くりかえしみる」なのかな。ここまでは前提条件。

次に決めておかないといけないのは夢を見ているのは観賞者なのか、作者(観覧者は夢の登場人物)なのか、それとも第三者なのか(実際に会場入口通路から作品を観ているひとを見下ろせる。これは作者がねらったものではないと思いますが)。それによって見方が変わるのではないかなー、などと思ったり。

そんな作品の意味を考えるのも楽しいのですが、ひとつひとつのモチーフが美しいので写真で紹介します。


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ギャラリー入口から。
すでに不穏な空気がします(笑)


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近づくと机と椅子とオブジェ。
上に置かれたコンパスが気になります。


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う、動いてる…!


なるほどこういうことかと理解して、さらに階段を降りて受付。
ひとつ目の部屋に入ります。


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椅子、机、ランプ、本、レンズ、カップ。


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本には「THE SLEEPER」の文字。
カップはコーヒー?
ランプがつけてあるのはまだ寝てない?
などと考えはじめると夜も眠れなくなります。


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部屋のスミには電話。


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壁には絵画。


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次の部屋はダイニングです。
照明が数分間隔で点いたり消えたりを繰り返し、窓を叩く音が。
お化け屋敷的といえばそうなんですが、もっと静謐な印象で現実感がありません。


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部屋の奥に、この部屋と同じ構成の写真と三つ編みの髪の毛。
これが一番ゾワッとしました。


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そして怖い絵。


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次の部屋はライトが明滅を繰り返していて不穏さが増します。
このあたりから考えるべきなのか、考えないで観るべきなのかと問答がはじまりました。


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次の部屋は最初の部屋と同じような部屋ですが…


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カップには砂。
本との内容も変わり、羽根からは色が消えています。
羽根から「未来?」とも思ったんですが、本とカップの説明がつきませんね。


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壁の絵にはエクトプラズムのようなモノが加わっています。


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電話と棚にも変化が。
電話番号が書かれていて、本も古書から現代的なものに。


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部屋には扉があり、床に砂が敷き詰められた天窓のある小部屋を覗けます。
椅子に乗った棚の中にはコンパス。


この部屋を出ると廊下があり、まずは左に行ってみます。


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洗面所でした。
直球で怖い。


最後は奥の大きな部屋に。


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この部屋は心霊現象が多々起きるので、気の小さい人は大きな声を出さないように注意。


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パンと釘。


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パンと釘でキリスト教的なモチーフ?と思ったらUFOもあります。


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捕らえられた時間?


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不穏なオブジェ。


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美しいモノたち。
最初にも書いたんですが、繊細で美しい。
場の空気もあって現実感と非現実感がふわふわしているのが心地いいです。
純和風な家に育ったのでこの内装に馴染みがあるわけがないんですが、どこか懐かしいような感じもしたりしました。
特に大きな部屋は、台風の日の夜に不安だけどワクワクするような気持ちと重なりました。扇風機からのイメージでしょうか。


考えるもよし、単純に楽しむのもよし、怖がるのもよし(大声は出さないでくださいね)のインスタレーションでした。
他の作品も観てみたい!


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