ねこだまし!

ネコとアートとカメラとわたし

リボーンアートフェス2017「日活パール劇場」

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石巻繁華街のはずれにある元ポルノ映画館。
2011年の震災後は3ヶ月で営業を再開し、リボーンアートフェス開催の1ヶ月前である今年の6月まで営業をしていました。

今回のアートフェスでも一番の非日常空間。
入口は普通のビルでうっかりすると通り過ぎてしまうような外観。

ふたつのスクリーンがあり、震災後に再開したのはシネマ2の方。いまでも内部はそのまま残っています。
津波が廊下の天井いっぱいまで来たことを示す張り紙があり、これでよく再開できたなと思わされます。

この会場は映画館の存在自体が圧倒的すぎて、「事実は小説よりも奇なり」ではないですが、作品が霞んでしまいます。

日活パール劇場

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震災前に取材をしている記事。
石巻日活パールシネマ (港町キネマ通り)


支配人だった清野太兵衛さんは8月5日に亡くなられました。
ishinomaki.kahoku.co.jp

カオス*ラウンジ「地球をしばらく止めてくれ、ぼくはゆっくり映画をみたい。」

日活パール劇場

日活パール劇場

映画館のイメージコラージュ、看板の「ぬいぐるみ」、VRからなる作品。

VRは映画館の中に若者が多数いて、それに憑依するとそのひとの能力(ギターが弾けたり、バスケットボールが投げられたり、ジョウロで草が育ったり)が使える。時間が来るとチャイムが流れ、みんなが帰っていく。そしてもうひとオチ。「映画館とアート」を見に来たのでこれは蛇足。

館主(清野さん?)からはカオス*ラウンジのテキストに対してこんな注釈が。
アーティストが「マイノリティの拠り所」と称したことに対して、あくまで「映画館」だとした館主の信念を感じました。

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ハスラー・アキラ「私たちは互いの勇気になろう」

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会場の中に入るとハスラー・アキラのオブジェとポルノ映画館のポスターとが強烈なイメージとして押し寄せてきます。

ドローイングはポップで素敵です。

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文章を仕事にするなら、まずはポルノ小説を書きなさい

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