ねこだまし!

ネコとアートとカメラとわたし

黄金町バザール2017に行ってきました

www.koganecho.net

コンセプト

黄金町バザール』は、横浜市中区黄金町エリアでアートによるまちの再生に取組む、NPO法人黄金町エリアマネジメントセンターが主催するアートフェスティバルです。「街」という日常の空間を舞台に、2008年より毎年秋に開催し、国内外のアーティスト、キュレーター、建築家を招聘してきました。『黄金町バザール』の開催をきっかけに、若手クリエイターの実験の場として街を開放し、地域コミュニティに新たな可能性が生み出されることを目指しています。

展示エリア

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日の出町駅から黄金町駅にかけての高架下とその周辺が展示スペースになっています。
昔のちょんの間街です。

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チョウ・チーファ「Hotel Shalimar」

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インドのホテル従業員の日常をユーモラスに描く。

キュンチョメ「ここでつくる新しい顔」

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個展「暗闇でこんにちは」で発表した作品の記録映像。
来場者が目隠しをして、難民と一緒に顔を作る(要するに福笑い)。
会期中に難民は何度も顔を作るので、手探りの来場者とは違い作業に慣れていく。そして作成をリードしていく。日本における難民は少数派のゲストであるが、この空間では立場が逆転していた、という作品。

難民問題はアイ・ウェイウェイ横浜トリエンナーレで取り上げているが、直球ではないこちらの作品の方が考えさせられる部分が多い。

空族+スタジオ石+YCAM「潜行一千理 GOLD」

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映像インスタレーション
東南アジアの喧騒がバシバシ襲ってくる。

人見紗操「Hyper Lucky Fortune Telling」

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路地に大漁旗
その先のギャラリーにはポルトガルで音楽家とタイル職人が未来を占う映像作品。

チョン・ボギョン

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手仕事を続ける人々の制作品を展示。
竹の熊手が美しかった。

宇佐美雅浩「Manda-laプロジェクト」

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福島、広島、大阪、秋葉原…。それぞれの場所を象徴する写真作品。
人々の歴史や生活があふれるくらいに詰め込まれていています。ちなみに合成ではありません。
今回一番良かった作品群です。


9月15日からは展示作品が増えるので、横浜トリエンナーレで訪れた際にはぜひ黄金町まで足をのばしてみてください。

仮想のコミュニティ・アジアー黄金町バザール2014 ドキュメント

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横浜黄金町パフィー通り (文芸書)

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