ねこだまし!

ネコとアートとカメラとわたし

「おもひでかめら」を作成しました

プロカメラマン中井精也さんが発案したデジタルピンホールカメラ『おもひでかめら』。
デジタルカメラでピンホールの写真を撮るというもの。
全体的に柔らかい、懐かしさのある写真になります。


■材料

  • デジタルカメラ
  • ボディキャップ
  • ドリル
  • 縫い針
  • アルミホイル
  • 油性マジック
  • テープ

デジタルカメラ

中井さんによると、おもひでかめらに向いているボディは以下の順番だそうです。

  1. フルサイズミラーレス
  2. APS-Cミラーレス
  3. フルサイズ一眼レフ
  4. APS-C一眼レフ


「おもひでかめら」ではフランジバックの長さがそのまま焦点距離になり、センサーサイズにも影響をうけます。

私が作成する際に使用したX-T2のフランジバックは約18mmなので、1.5倍して焦点距離は27mmになります。
個人的にはちょうどいい焦点距離

ISOは最大値で撮るのが前提なので、高感度ノイズに強い機種がオススメだそうですが、日中撮影が基本なので、そこまでノイズが目立つこともないので気にしなくても大丈夫かと思います。

ただしISO25600・SS1/15秒くらいでの撮影になるので、25600や51200のISO設定ができないといけません(最近の機種なら問題ないかと思います)。

・ドリル

中井さんの作り方セミナーでドリルは6mm程度でとのことでしたが、某店舗の模型コーナーにはそんな大きなものが売っていなかったので3mmを購入。これでも十分作成できました。

アネックス(ANEX) ピンバイス収納式 ドリル付 0.1~3.2mm No.94

アネックス(ANEX) ピンバイス収納式 ドリル付 0.1~3.2mm No.94

・ボディキャップ

ボディキャップは数百円で購入できます。

関係ない話ですが、フジやオリンパスはボディキャップレンズが純正で用意されているんですが、自作した方が安いし楽しいのでオススメです。

・テープ

マスキングテープがオススメ。
穴の位置を微調整するのが楽です。

■作り方

  • ドリルでボディキャップの真ん中に穴を開ける
  • アルミホイルの両面を黒く塗る
  • ボディキャップの裏面にアルミホイルを貼る
  • 針で穴を開ける

これで完成です。簡単。

中井さんオリジナルの作り方では穴を開けてから貼り付けるんですが、貼り付けてから穴を開ける方が正確に真ん中に開けられました。
なるべく小さな穴を開ける必要があるため、アルミホイルを指で押さえて針でさすと微妙な感覚がわかって良かったです。

■アレンジ

工作モノだと普通に作るだけで満足できず、いろいろアレンジをしてみたくなる性格なので、作り方を変えてやってみました。

・アルミホイルを黒く塗らない

コントラストが低くなります。
あまり好みではありませんでした。

・厚い素材を使う

パスタソースについてきた乾燥パセリの袋のフチで作成。
なんとこれが当たり。

アルミホイルよりもピントがあうんです。
もっと試してみたかったんですが、満足度が高いのでこれで完成としました。

■作例

「乾燥パセリレンズ」で撮った写真たち。

omoie camera test shoot 1

おもひでかめらの真骨頂は逆光。
盛大に出るフレアも楽しみましょう。


omoie camera test shoot 2

微妙なぼんやり具合は保持しつつ、看板の文字も読める。

我ながら絶妙なバランスで作れたと思います。
同じものをもう一回作れと言われても多分出来ません。


omoie camera test shoot 3

光がふわっと描けるのがいいですね。


omoie camera test shoot 4

シャレオツカフェはシャレオツ写真のお手本的な感じに。
これInstagram初期にあったらフォロワー稼げたでしょうね(笑)

■まとめ

ピント合わせをせず、カメラを出してサッと撮れる。
楽しいのでみなさんもぜひどうぞ!